・内容(「BOOK」データベースより)
渋谷区のバー“森へ抜ける道”。マスターの島のもとには探偵の工藤、ライターの山内が集う。彼らは通称ヤクドシトリオ。そして店の奥には美人大学院生・桜川東子が静かに佇む。ワイングラスを傾けながら興じるのは、脱力系よもやま話と未解決事件。東子はギリシャ神話の大胆な解釈で事件の謎を華麗に解く。7つの短編で贈る、大人気バー・ミステリシリーズ第3弾。
シリーズ第1弾『九つの殺人メルヘン』は面白かった。第2弾は多分読んでいない。
で、この第3弾を読んだ結果、遡って第2弾も読もうと思ったかというと、NO。
なんか、かなりテキトーな感じがした。
ヤクドシトリオのやりとりは楽しいが、それだけではね。
バーでの会話から真相を見抜く安楽椅子探偵モノといえば、同じ著者の早乙女静香シリーズもあるが(こちらは事件ではなく歴史の真実を暴く)、あれも第3弾はイマイチだった。
それだけ難しいスタイルなのかも。
〔評価〕★★☆☆☆
次は、『ジロンド派の興亡 小説フランス革命10』(佐藤賢一・著/集英社文庫)。