2014年11月30日

ナミヤ雑貨店の奇蹟




・内容(「BOOK」データベースより)
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが・・・。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?


 東野圭吾作品史上、もっとも泣ける感動ミステリー・・・という触れ込みだが、この小説をミステリーと呼ぶのは抵抗がある。ファンタジーにカテゴリした。

 さすがに、物語の構成はとてもよく出来ている。が、出来過ぎている。

 全てが広いように見えて、実は狭い範囲の人間関係・因果関係の中に納まる。上手いけど、広がりがない。

 この物語の主役は、冒頭から登場する若者3人ではなく、かつてのナミヤ雑貨店の店主・浪矢さんだと思うが、それにしても3人の人物描写が薄すぎるのではないか。

 ナミヤ雑貨店で遭遇した不可思議な経験が、なぜ3人を更生に導くことになるのか、もうひとつ納得しきれなかった。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『最後のトリック』(深水黎一郎・著/河出文庫)。
posted by ふくちゃん at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー・幻想文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

PK




・内容(「BOOK」データベースより)
人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。3つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。


 第1篇と第2篇の物語の間にある相似と違和。

 その理由は、第3篇の物語で明らかに。

 SF的だ。

 伊坂幸太郎氏は相変わらず上手い。

 だが、今作に限って言えば、内容は薄く、満足感もイマイチ。

〔評価〕★★☆☆☆


 次は、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾・著/角川文庫)。
posted by ふくちゃん at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月22日

サイタ×サイタ




・内容(「BOOK」データベースより)
「キレイニサイタ」「アカクサイタ」謎めいた犯行声明をマスコミに送りつける連続爆発事件の犯人、通称・チューリップ爆弾魔。その犯行が報道される中、SYアート&リサーチに持ち込まれた奇妙な素行調査。対象者 − 佐曾利隆夫に以前の同棲相手へのストーキング疑惑が浮上する。張込みに加わったバイトの永田絵里子は、佐曾利を尾行中、爆弾事件に遭遇する。そして第一の殺人事件が!


 ]シリーズ第5弾。

 普通のミステリとは全く違う森ミステリィの深遠。

 アンチクライマックスも甚だしい。

 ミステリの定型無視も極まれり。

 世間のミステリ作家やミステリファンを、一介の探偵(役)に出来ることなんてリアルに考えればこの程度でしょ、と挑発しているようにも見える。

 森氏のクールさが、私は好きだ。

 このシリーズは次で終わりのはず。どんな着地を見せるのか?

〔評価〕★★★☆☆


 次は『PK』(伊坂幸太郎・著/講談社文庫)
posted by ふくちゃん at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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