2015年08月26日

散華ノ刻/木槿ノ賦 居眠り磐音江戸双紙41・42




・散華ノ刻 内容(「BOOK」データベースより)
春風が江戸に桜の季節を告げる頃、坂崎家では豊後関前から父正睦、母照埜を小梅村に迎えて親子三代、賑やかな日々を送っていた。関前藩の物産事業に絡む内紛の始末がつかぬまま、富士見坂の江戸藩邸を訪れた磐音は、藩主福坂実高の正室お代の方の変わり果てた姿を目の当たりにして・・・。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第41弾。

・木槿ノ賦 内容(「BOOK」データベースより)
天明3年盛夏、隅田川左岸の小梅村で穏やかな暮らしを送る坂崎磐音は、参勤上番で江戸に出府する関前藩主一行を出迎えるため、父正睦とともに六郷土手でその到着を待っていた。旧主福坂実高との再会を果した磐音だったが、随行してきた一人の若武者から思わぬ申し出を受ける。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第42弾。


 49巻の発売に合わせて、当シリーズが51巻で完結することが発表された。

 ということもあり、例によって買いたい文庫本が一時的に途絶えたこともあり、久々に磐音シリーズを購入。

 完結に備えて、そろそろ追い付いておこうという気持ちもある。

 前作『春霞ノ乱』を読んだのは昨年の6月頃だが、『散華ノ刻』『木槿ノ賦』との豊後関前藩お家騒動三部作であったのだ。

 よく騒動が起きる藩である(笑)。

 だが、シリーズが江戸の市井における浪人剣客の日常から対田沼抗争に移ってからは、いろんな意味で辛かったが(単純に面白くない・・・ということではない)、江戸編に戻ってからは安心して読める。

 ガキんちょだった幸吉が立派な大人になっていたりするのも、長期シリーズの良さかな。10年以上も書き続けるというのは、ともあれ一つ達成だと思う。

〔評価〕★★★☆☆


 次は『at Home』(本多孝好・著/角川文庫)。
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2015年08月17日

さよなら妖精



・内容(「BOOK」データベースより)
1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに−。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。


 米澤穂信氏の初期作品。

 最近、この作品の真の探偵役・大刀洗万智が、大人の女性として登場する『王とサーカス』という単行本が出たということで、こちらの作品を読んでみた。

 内戦による崩壊を迎えることになるユーゴスラビアからやって来た少女マーヤ。彼女と偶然知り合った4人の高校生とのわずか2ヵ月の物語。

 ユーゴを構成する6つの共和国。マーヤはなぜ、どの国の出身かを告げずに、去って行ったのか。彼女は無事でいるのか。それがこの作品における「謎」。

 主人公・守屋路行は、記憶と日記を頼りに推理する。その先に待っていた哀しい真実。

 野心的であるけど、ミステリとしてはどうかな〜。

 でも、青春小説としては、とてもいい。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『散華ノ刻 居眠り磐音江戸双紙41』(佐伯泰英・著/双葉文庫)。
posted by ふくちゃん at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

三国志 第十巻〜第十二巻



・第十巻 内容(「BOOK」データベースより)
これからの蜀はどうなるのだろうか。国を支えてきた丞相・諸葛亮が薨じ、遺された皇帝・劉禅と群臣は不安に包まれる。魏でも皇帝・曹叡が崩御。後に立った八歳の曹芳を司馬懿と曹爽の二人が輔弼する体制に。片や司馬懿は軍功を重ねて英名を高め、片や曹爽は浮華の者を集め司馬懿を権力から遠ざけ、蜀への遠征を敢行する。

・第十一巻 内容(裏表紙より)
宮城谷三国志、次の時代へ動き出す
晩年の孫権は老耄(ろうぼう)であった。あとつぎを二人立てて争わせ、諫言を呈した良臣を誅した。時代の皇帝は幼く、呉の国政を託された諸葛恪は軍事に着手。一度は魏に大勝するが、続けて無謀な遠征を行う。勝つということは智慧を育てないともいえる。一方、魏では曹爽一派が族滅され、政権の中枢が曹氏から司馬氏へと移ることになった。

・第十三巻 内容(「BOOK」データベースより)
成都に迫る魏軍に、蜀の群臣は揺れる。一戦もせず降伏を決意した劉禅は、柩を背負い、魏の軍門まで歩く。この日をもって、三国時代は畢わった。その翌年、司馬昭は晋王の位を授かる。天下統一はまだ果たされないが、もうすぐその時がくる−正史に基づき、百五十年もの歴史を描いたかつてない三国志、最終巻。



 宮城谷三国志が完結した。

 正史に則り、演義の要素を排除した、宮城谷氏らしい三国志であったと思う。

 物語として、娯楽作品としての読みやすさを追究するよりも、正確性を期する作風は相変わらずで、読みやすいとは決して言えない。

 通常の歴史小説では、分からない点はあっても、著者は自分なりの考え、推測に基づいて断定的に書く。小説だから、史実・事実の隙間の分からない箇所は、フィクションで埋めても良いのである。

 しかし、宮城谷氏はそうしない。分からないことは、分からないと書く。

 不器用なまでの真摯な姿勢である。

 血湧き肉躍る物語ではないが、組織と個人のあり方、権力者のあり方、特に100%の名君でいる、名君であり続けることの難しさを感じさせて、面白い。

 もし、曹操、曹叡、諸葛亮孔明、周瑜のうち誰か一人でももっと長く生きていたら・・・。そんな歴史のifを想像させられて、楽しい。

 蜀が魏に併呑された後のことは簡単にしか触れられていないが、晋が呉を滅ぼし、中国に統一王朝が出来るまでの話ももっと詳しく読みたい。

〔評価〕★★★★☆


 次は『さよなら妖精』(米澤穂信・著/創元推理文庫)。
posted by ふくちゃん at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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