2015年09月27日

論理爆弾




・内容(「BOOK」データベースより)
すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す17歳の空閑純は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する!「探偵ソラ」シリーズ第3作。


 なんというか、アンチミステリではないか。

 探偵行為が違法とされるパラレルワールド的な日本で、探偵を目指す17歳の空閑純(そらしずじゅん)が、行方不明の母〔探偵〕を探す旅で出会った、閉ざされた田舎町の連続殺人。

 最後に待っているのは、どんな名探偵も解けない、推理のしようがない、真相。

 脱力しそうでもあり、犯人の狂気に慄然としそうでもある。

 まだまだ続くであろうシリーズは、いろんなことが放り出されたまま。

 なんだか続刊が滞っているような気がするのだが、早くを先を読ませてほしい。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、未定。
タグ:探偵ソラ
posted by ふくちゃん at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月24日

ヨハネスブルグの天使たち




・内容(「BOOK」データベースより)
戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製ホビーロボット・DX9の捕獲に挑むが − 泥沼の内戦が続くアフリカの果てで懸命に生きる少年少女を描いた表題作、9・11テロの悪夢が甦る「ロワーサイドの幽霊たち」など、日本製の玩具人形を媒介に人間の業と本質に迫る連作5篇。デビュー作『盤上の夜』に続く直木賞候補作にして、日本SF大賞特別賞に輝く第2短篇集、文庫化。


 デビュー作『盤上の夜』よりも断然こちらを押す。

 毎日無数の少女ロボットが空から降る・・・というモチーフを最初に聞いたときは頭の中が???となったが、秀逸という他はない。

 特に、フィクションとノンフィクションと見事に融合させて9.l1を描いた「ロワーサイドの幽霊たち」(なんと残酷で愚かな追悼行事か・・・)、アフガンとイエメンを舞台にゲリラの闘争を描く「ジャララバードの兵士たち」「ハドラマウトの道化たち」が見事。

 人格をロボット、サイボーグ、コンピュータにダウンロードしたり、コピーしたりというのはSFでは珍しくないガジェットだが、その使い方が面白い。

 未来の話でありながら、荒廃した現代を活写したようでもある。

〔評価〕★★★★☆


 次は『論理爆弾』(有栖川有栖・著/講談社文庫)。
posted by ふくちゃん at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

ロスジェネの逆襲




・内容(「BOOK」データベースより)
子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案件が転がり込んだ。巨額の収益が見込まれたが、親会社・東京中央銀行が卑劣な手段で横取り。社内での立場を失った半沢は、バブル世代に反発する若い部下・森山とともに「倍返し」を狙う。一発逆転はあるのか?大人気シリーズ第3弾!


ドラマ化された過去の2作と比較すると、敵に強さがなく、半沢のピンチ度もそれほどではない。

ドキドキ・ハラハラは控えめであった。

それでも親会社・東京中央銀行が横取りした電脳雑技集団による東京スパイラルの買収に対して、東京スパイラルの買収防衛に協力する半沢がどのように対抗するのか、先が気になって1日で一気読みしてしまった。

次作の方が、敵が厄介そうで、楽しみだ。

〔評価〕★★★☆☆


次は、『ヨハネスブルクの天使たち』(宮内悠介・著/ハヤカワ文庫)。
posted by ふくちゃん at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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