2015年10月26日

黒百合




・内容(「BOOK」データベースより)
六甲の山中にある、父の旧友の別荘に招かれた14歳の私は、その家の息子で同い年の一彦とともに向かった池のほとりで、不思議な少女・香と出会った。夏休みの宿題のスケッチ、ハイキング、育まれる淡い恋、身近な人物の謎めいた死 − 1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年ふたりと少女の姿を瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。


 しばらく前に読み終わって、そのままUPを忘れていた。

 どんな話だったかも、かなり忘れた。

 非常に上手な叙述ミステリで、上手く騙されたのだが、面白かったかと言われると・・・。

 地味過ぎるかな。

 多島斗志之氏は、この作品の発表後の2009年、右眼の失明、さらに左眼の視力低下の進行を理由に、手紙を残して失踪したという。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『職業としての小説家』(村上春樹・著/スイッチパブリッシング)。
posted by ふくちゃん at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月23日

空蝉ノ念 居眠り磐音 江戸双紙45




・内容(「BOOK」データベースより)
隅田川を渡る風が土手道の葉桜を揺らす頃、改築なった小梅村の尚武館坂崎道場に、二十有余年の廻国修行を終えたばかりの老武芸者が現れ、坂崎磐音との真剣勝負を願い出た。その人物はなんと直心影流の同門にして“肱砕き新三”の異名を持つ古強者だった−。


 だいぶ追い付きてきた。

 史実通り、田沼意知を江戸城中で殺すであろう佐野善左衛門政言が、松平定信に匿われているのは、この事件の背後に松平定信がいるという話にするためか。定信は田沼意次を恨んでいたとも言われているから、おかしくはないが・・・。

 佐野政言の意知暗殺、意次の失脚に磐音ら尚武館をどう絡めるのか、クライマックスは近い。

 この巻のメインエピソードは、辰平とお杏の約4年ぶりの再会。

 電話もメールもない。手紙も時間がかかる。今では考えられない状況での江戸と筑前、東京と博多の遠距離恋愛。

 当時、そのような事例はあったのだろうか(作品に文句を付けているのではない)。

 利次郎と霧子とは好対照のカップルで面白い。

 老剣士との対決は、田沼VS磐音とは無関係、正直オマケみたいなもん。

〔評価〕★★★☆☆

 次は、かなり前に読了したまま、UPを忘れていた『黒百合』(多島斗志之・著/創元推理文庫)。
posted by ふくちゃん at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月20日

蘭陵王の恋 新・御宿かわせみ4




・内容紹介(裏表紙より)
麻太郎の英国留学時代の友人・清野凛太郎が帰国し、「かわせみ」に姿を現わす。千春の琴の調べに惹かれ、二人は互いに思いを募らせていくが・・・。表題作ほか、「イギリスから来た娘」「麻太郎の友人」「松前屋の事件」など全7篇を収録。るいの娘・千春に本物の春が訪れる予感の[明治のかわせみ]第4弾!


 明治編に入って最初の3冊は酷評したが、第4弾はかなりマシになっている。

 東吾や源三郎がおらず、江戸編の多くの魅力的な登場人物もほとんど登場せず、情緒も抒情も物足りないが、こちらも新しいかわせみにも少しずつ慣れてきたのか。

 年老いた東吾を描きたくないと平岩氏は言った。だから、そこをすっ飛ばし、東吾を行方不明にし、瓜二つの息子・麻太郎を新たな東吾としたのだ。

 江戸末期のまま、時間を進めず永遠に若々しい東吾とるいを描き続けるという手もあったと思うが・・・。

 でも、なんだかまあ良いか、と思えてきた。ここまで来たら、やっぱり東吾が復活〜という展開は絶対になしでお願いしたい。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『空蝉ノ念 居眠り磐音 江戸双紙45』(佐伯泰英・著/双葉文庫)。
posted by ふくちゃん at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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