2011年03月09日

地図男



単行本が出たときから気になっていた一作。


・内容(「BOOK」データベースより)
仕事中の“俺”は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。物語に没入した“俺”は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく − 。第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作待望の文庫化!文庫版特別付録「『地図男』の地図帖」も収録。

第3回ダ・ヴィンチ文学賞・大賞の『地図男』はデビュー作ということだが、たまたま刊行が最初ということで、第15回日本ホラー小説大賞・大賞の『庵堂三兄弟の聖職』、 第15回電撃小説大賞・銀賞の『東京ヴァンパイア・ファイナンス』、第3回ポプラ社小説大賞・特別賞の『RANK』は、すべて2008年の受賞作であり、実際の執筆順は『RANK』→『庵堂〜』→『地図男』→『東京〜』らしい。

才能あるわけだ。ただ、「既知感」とか「唯一無比」とか、変な日本語は止めてもらいたいが。

で、この『地図男』、確かになかなか面白かった。

でも、期待したほどではなかった。

 賞の規定でこの長さらしいが、わずか142ページで終わりというのが残念。出版にあたって、もっと長いものにリライトすれば良かったのに。

 地図男が地図帖に書き込んだという物語(の断片)は、いずれも魅力的。その1篇1篇をもっと濃密に、もっと饒舌に書き込んで欲しかった。がっつり読み応えのある本になったことだろう。

 『庵堂三兄弟の聖職』が昨年のうちに文庫(角川ホラー文庫)になっていたとは知らなかった。買ってこよう。


 次は『完全恋愛』(牧薩次・著/小学館文庫)。


posted by ふくちゃん at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー・幻想文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。