2012年01月21日

まとめてレビュー1(『RDG2』など)

 年末年始は、集中的に本が読める。

 その上、年明けからは仕事仕事で忙しく、ブログを書く暇がない。わけあって、ここ数年、1月の前半はいつも仕事がハードだ。

 しかし、通勤電車で、食事休憩のお店で、お風呂で、本は読み続ける。

 ゆえに、紹介の済んでいない本が溜まる。

 ということで、今日と明日(予定)は、数冊ずつまとめて簡単にレビューする。去年の1月と同じ展開である。進歩?がないぞ。

 

 

『RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧』(荻原規子・著/角川文庫)
〔評価〕★★★★★
式神を使役して学園の支配者(は大げさか?)=生徒会長を目指す生徒がいるかと思えば、死んだ三つ子のひとりを召喚して対抗する姉弟がいる。姫神の憑代(よりしろ)候補・鈴原泉水子が入学した鳳城学園高校は、特殊な能力を持つ者の集まりだった・・・。この学園の存在目的とは何か?まだまだ謎だらけだし、いまだに大きな展開はないが、じわじわと“来る”。早く続きが読みたい。

『菓子フェスの庭』(上田早夕里・著/ハルキ文庫)
〔評価〕★★★★☆
『ラ・パティスリー』の続編。前作のようなミステリ・テイストは全くなく、今回は一人前の菓子職人に近付いた夏織と菓子フェスを主催する百貨店企画部社員・武藤(ゲスト・キャラ)を中心にした職業小説の味わい。神戸や西宮が舞台で親近感があるし、今作もまたスイーツが食べたくなる。どんな職業でもプロの世界は深い。創意工夫と失敗と努力の繰り返し。全力を尽くした後は、自分の周囲の世界が少し変わる。夏織と東京から戻った恭也が2人でお店をやるところも読みたいが、続編はあるのだろうか?

『聖者の戦い 小説フランス革命4』(佐藤賢一・著/集英社文庫)
〔評価〕★★★★☆
第一身分(聖職者)代表の議員タレイランが、自らの既得権益を放棄する「聖職者の年金と教会財産の没収・国有化」を動議、一躍時の人となる。だが、この男、勝ち馬に乗りたいだけで、革命の理想など持ち合わせていない。しかも、鼻持ちならない高慢な輩で、信仰心すらない。が、そこが面白い。戦略・戦術眼と雄弁と野心を兼ね備えた規格外の貴族ミラボー。理想の違いから師と仰いだミラボーから離れつつある、秀才ロベスピエール、在野で民衆を先導する弁護士+ジャーナリストのデムーラン。豪放磊落な熱き市民活動家・ダントン。理想と思惑と保身と欲望の渦巻く中、新たな国家体制を築き上げるのは誰か?

『戸村飯店 青春100連発』(瀬尾まいこ・著/文春文庫)
〔評価〕★★★☆☆
大阪の平々凡々な庶民的中華料理店・戸村飯店の2人兄弟。イケメンで人当たりと要領が良くて、勉強もそれなりに出来て、モテ男の兄・ヘイスケ。でも、店も、下町の濃密な人間関係も、大阪のお笑いも、阪神タイガースも嫌いで、東京へ出て行く。彼の抱えている屈託は周囲の人間には見えない。元気で真っ直ぐ、単純な弟・コウスケ。家業も手伝わず、要領がいいだけで中身のない、ちゃらんぽらんの兄(と彼には見える)に反発し、高校を出たら後を継ぐために店で働き続けるつもりが、父親からは「継ぐな」と言われ戸惑う。クールな兄とホットな弟、2人の視点で交互に描かれる青春小説。離れて暮らして分かることもある。


 次は、『廃墟に乞う』(佐々木譲・著/文春文庫)など。
posted by ふくちゃん at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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