2012年01月22日

まとめてレビュー2(『廃墟に乞う』など)

 予定通り、昨日に続くまとめてレビュー。

 

 

『廃墟に乞う』(佐々木譲・著/文春文庫)
〔評価〕★★★★☆
今まで読んだ佐々木譲氏の警察小説の中ではベスト。とはいえ、純然たる警察小説ではない。なぜなら、主人公は事件のPTSDを抱え、休職中の刑事である。正規の捜査はできないからこそ、魅力的なハードボイルド小説になっている。主人公以外に優秀な刑事がいないかのように思えてしまうところが、やや難。

『陽だまりの彼女』(越谷オサム・著/新潮文庫)
〔評価〕★★★☆☆
朝日新聞の書評「売れてる本」で興味を持ち、購入。浩介が仕事を通じて偶然再会した女性は、「学年有数のバカ」としてイジメの対象となっていた中学時代の同級生・真緒。10年ぶりに出会った彼女は、一流大学出身の美しく仕事の出来る女性に生まれ変わっていた。2人はすぐに恋に落ち・・・。真緒に関する「?」をミステリ・チックに織り交ぜつつも、ベタ甘のラブ・ストーリーかと思いきや・・・。数々の伏線の回収は見事だが、ファンタジーとして読まないと、結末に怒り、呆れる読者もいることだろう。

『居眠り磐音 江戸双紙 尾張ノ夏/姥捨ノ郷』(佐伯泰英・著/双葉文庫)
〔評価〕★★★★☆
徳川家基を守る戦いに破れ、多くの大切なものを喪った磐音。時の権力者・田沼意次の刺客を倒しながら、臥薪嘗胆の逃避行を続ける磐音・おこん夫婦、弥助・霧子だが、明るい兆しも見えてきた。磐音の剣技と人品人柄が、多くの人を惹きつけていく様は、楽しく、嬉しく、心強い。武者修行に出ていた辰平・利次郎の軍鶏コンビも合流、新たな知己・人脈を得た磐音の捲土重来の時は近い。辛く重い展開が続いていた当シリーズだが、久しぶりに楽しめた。やっぱりこのシリーズは面白い。


 次も、まとめてレビューで『傍聞き』(長岡弘樹・著/双葉文庫)など。
posted by ふくちゃん at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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