2012年01月28日

まとめてレビュー3(『傍聞き』など)

まとめてレビューのラスト。風邪がなかなか治らないなぁ。。。

  

『傍聞き』(長岡弘樹・著/双葉文庫)
〔評価〕★★★☆☆
「おすすめ文庫王国2012」の国内ミステリ第1位。確かに上手い短篇集。しかし、その仕掛けの上手さは、まだ技巧に留まっていて、自然な物語としては読めない。全体にやや無理がある。

『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』(吉永南央・著/文春文庫)
〔評価〕★★★☆☆
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むおばあさんが主人公の「日常の謎」連作ミステリ。というと、ほんわかした物語を予想するが、意外に苦い。その苦味を、リアリティがあって良いと思う人もいるだろうが、僕の好みでは無かった。「日常の謎」モノには、もう少し爽やかであってほしい(この作品に爽やかさが皆無というわけではないが)。

『田村はまだか』(朝倉かすみ・著/光文社文庫)
〔評価〕★★★☆☆
小学校の同窓会の3次会。深夜のバーで、40歳になる男女5人が、同窓会に参加できなかった忘れがたい友「田村」を待つ。ハッとするほど素晴らしい描写・セリフがあり、そこだけでも読んだ価値があると言いたいほど。最初の章では、田村を待つ5人のうち永田一太の名前だけが明らかで、他は全てバーのマスターが心の中で付けたあだ名で呼ばれる。そして次の章から、5人の人生のエピソードを拾いながら、一人また一人、名前が明らかにされていく構成も、必然性はともかく、構成としては面白い。だが、そこまで。舞台設定と構成の妙、登場人物のキャラが、物語として完全に昇華されているとは思えない。田村は来ないままの方が良かったかな。


 次は、『親不孝通りディテクティブ』と『親不孝通りラプソディー』(北森鴻・著/講談社文庫)。
posted by ふくちゃん at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。