2012年03月27日

午後からはワニ日和




・内容(「BOOK」データベースより)
「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。楓ヶ丘動物園の飼育員である僕(桃本)は解決に乗り出す。獣医の鴇先生や動物園のアイドル七森さん、ミステリ好きの変人・服部君など、動物よりもさらに個性豊かなメンバーが活躍する愉快な動物園ミステリ。


 創元推理文庫『理由(わけ)あって冬に出る』でデビューした似鳥鶏氏。

 その後、「にわか高校生探偵団」シリーズとして(このシリーズ名は著者考案ではないようだ)、続編の『さよならの次にくる〈卒業式編〉』『さよならの次にくる〈新学期編〉』『まもなく電車が出現します』『いわゆる天使の文化祭』と刊行してきたが、今回は初の創元推理文庫以外からの登場である。

 ちなみに著者の作品は全ていわゆる「いきなり文庫」(最近の流行)。単行本はない。『午後からはワニ日和』も同様である。

 しかし、『午後からはワニ日和』とは、人を食った書名である。

 物語も、キャラクタの言動も、著者のあとがきも、人を食っている。

 「にわか高校生探偵団」シリーズ(ツイートによると、著者自身は暫定的に「葉山くんシリーズ」などと呼んでいるとのこと)にも共通する、この“人を食った感”が、どうも著者の持ち味らしい。

 変態動物マニアを自認する服部君。お客様にも人気のアイドル飼育員で、「淀川長治」「釣り人に捨てられてひからびたヒトデ」など変な折り紙を次々に折る七森さん。キリリと美しい年齢不詳の美人獣医で、おばさん&独身ネタにキレて凶暴化し、正面切って容姿を褒められると照れまくる鴇(トキ)先生などなど。キャラクタの個性が光る。

 毎回、動物園で事件を起こすのは難しいかもしれないが、ぜひシリーズ化してもらいたい。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『夏天の虹 みをつくし料理帖』(高田郁・著/ハルキ文庫)。


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posted by ふくちゃん at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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