2012年03月30日

夏天の虹 みをつくし料理帖




・内容(「BOOK」データベースより)
想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か・・・澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに − (第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全4篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、“悲涙”の第7弾。


 ここ最近、「つる家」の経営は順調、澪も料理人として評価され、想い人の小松原とは相思相愛で遂に身分違いの縁談話もまとまって(町人でも武家の養女になれば、そこから別の武家に嫁入りできる)・・・。

 いいことずくめだったが、やはり来た、辛い展開が。

 そのこと自体は誰もが予想していたことだとは思うが、ここまでとは。

 キャッチの“悲涙”とは、前巻のラストで、澪が武家の妻女として生きることよりも、市井の料理人として生きること選び、小松原との婚礼を中止することを決めたことによって、引き起こされるものだと思っていた。

 そして、確かに澪は、小松原を諦めたことで苦しむが、それ以外にも様々な試練に襲われることになる。

 そんな展開の中でも、ふとほっこりさせてくれる描写のあるところが、また素晴らしいのだが、最後の最後にこんな悲劇があるとは。。。酷い。哀しい。残念すぎる。

 ああ、早く続きが読みたい!

 なのに、これまで半年に1巻の刊行だった当シリーズ、著者が取材に専念するため、次巻は1年後になるという。

 澪の決断を応援し、彼女が一旦整った縁談を断り、段取りのために奔走した周囲の人たちの苦労を無駄にしたことで非難が浴びないよう、身内からも批判されるほど徹底して自分を悪者にする小松原。家格の良さにふらついたふりをして、同じ武家の妻を娶るようだが、本当の最後にはウルトラCで澪と2人で幸せにしてやってほしい。

 きっと、より素晴らしい物語が続くと信じて、1年待つ。

〔評価〕★★★★★


 次は、『WILL』(本多孝好・著/集英社文庫)。


posted by ふくちゃん at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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