2012年04月01日

WILL




・内容(「BOOK」データベースより)
11年前に両親を事故で亡くし、家業の葬儀店を継いだ森野。29歳になった現在も、寂れた商店街の片隅で店を続けている。葬儀の直後に届けられた死者からのメッセージ。自分を喪主に葬儀のやり直しを要求する女。老女のもとに通う、夫の生まれ変わりだという少年 − 死者たちは何を語ろうとし、残された者は何を思うのか。ベストセラー『MOMENT』から7年、やわらかな感動に包まれる連作集。


 基本的に本多孝好氏の作品が好きで、『MOMENT』の文庫本は、いくつかの他の作品と共に今も書棚にある。

 多くの読書好きが多分そうであるように、僕も気に入った本は手元に残す。だが、書棚のスペースが限られているため、時間の経過とともに淘汰が繰り返され、少しずつ手元に残る本のラインナップは変わる(ところかまわず積んでおくということはしないのだ)。

 つまり、ほぼ7年、書棚に残ってきたということは、『MOMENT』をそれだけ気に入っていたということである。しかし、中身はすっかり忘れていた。

 今作『WILL』は『MOMENT』の続編というか姉妹編だが、零細葬儀業の若き女性社長・森野(主人公)が『MOMENT』に出ていたなんてことも、当然忘れていた。今、手元の『MOMENT』を見返してみたら、22ページからもう登場している。う〜ん。

 『WILL』も本多作品らしく、上手い。だが、どうも著者の作為が感じられて、いまひとつ物語にのめりこめなかった。小説だから著者の作為があるのは当然である。だが、作為を作為と感じさせないのが、良い小説である。

 所詮は好みの問題かもしれないが。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『楊令伝 十 坡陀の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。


ラベル:moment 本多孝好
posted by ふくちゃん at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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