2012年05月03日

追想五断章




 祝!米澤穂信氏「古典部シリーズ」、アニメ化。


・内容(「BOOK」データベースより)
大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた5つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり − 。5つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。



 「結末のない物語」=リドル・ストーリーとして発表された父の小説を探してほしい − 北里可南子からの依頼を引き受けた、古書店居候・大学休学中の芳光。

 プロの作家ではなく、アマチュアが同人誌や個人に託した作品だけに、調査は難航するかと思いきや、意外にサクサク進行(笑)。

 作中ではアマチュアらしい拙い作品のように評されているが、この作中作の5つの短篇がなかなかどうして面白い(とはいえ、単独で商業出版されたら買うかと言われればビミョー。このあたりのさじ加減、米澤氏は達者だ)。

 そして、その5つの短篇には、実はたった1行の結末があり、可南子の手元に遺されている。「結末のない物語(リドル・ストーリー)」と「結末」の正しい組み合わせが発見されたとき、過去の事件の真相が浮かび上がる・・・。

 真相のインパクトは弱いし、芳光の造形を含め、やや暗い物語ではあるが、作中作が効いて独特の雰囲気のある良い作品に仕上がった。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』(小路幸也・著/集英社文庫)。


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posted by ふくちゃん at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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