2012年10月22日

謎解きはディナーの後で




・内容(「BOOK」データベースより)
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は“執事兼運転手”の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか?」 − 暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。2011年ベストセラー1位のミステリ、待望の文庫化。書き下ろしショートショート『宝生家の異常な愛情』収録。


 東川篤哉氏も、本作刊行前の氏の代表作も、本作がベストセラーになる以前から認知していたものの、結局これが初読みとなった。

 大きな話題となった作品だけに、毀誉褒貶が激しいようだが、それもベストセラーの宿命。

 僕は好きだ。

 ユーモア・ミステリとしても、安楽椅子探偵モノとしても。この小説を激烈に批判している人は、この作品が纏う表面的な意匠に惑わされているように思う。ただ純粋に伏線とロジックを楽しめばよいと思うのだが、人の好みはそれぞれだから、仕方がない。

 ドラマは見ていないが、麗子役の北川景子嬢はともかく、影山役の桜井翔君はミス・キャスト。桜井君の責任ではなく、キャスティングする製作者側の問題だが、童顔の彼は声も含めて原作とイメージが違い過ぎる。人気者をキャスティングすれば良いというのは、あまりに安直である。

 ・・・でも、原作を読んでない人には関係ないか・・・。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』(村上春樹・文/大橋歩・画/マガジンハウス)。


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posted by ふくちゃん at 19:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふくちゃんさん、こんにちは。
この作品、スタイル的には短編連作で「ガリレオ」シリーズと同じですよね。
でも、途中で文体に飽きてしまいました。もう少し練度を上げて欲しい!おしいなあ。
読み始めは、kinkacho的には、筒井康隆の「富豪刑事」を思い出したので、尚更おしい。
Posted by kinkacho at 2012年10月25日 22:17
>kinkachoさん。
このそっけない文体は、意図的なものではないか・・・と、僕は考えています。実際のところは、わかりませんが(笑)。
Posted by ふくちゃん at 2012年10月29日 23:02
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