2012年11月22日

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ




・内容(「BOOK」データベースより)
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるが・・・。


 『萩を揺らす雨』の続編である。『萩を〜』は「日常の謎系ミステリ小説」だったが、シリーズ第2弾の本作は、ただ「日常を描いた小説」である。

 一応は多少の謎とその真相・・・みたいなものもあるが、作品の魅力とは特に関係ない。

 描かれているのは老境を迎えた、自営業を営む女性の日常である。大きな事件はない。人生に対する感慨、日々の仕事、店員や常連客との関わり、何気ない情景の描写。それだけのことが、とても魅力的である。ただ、若い人には、共感されにくいかも。ある程度、人生経験を積んだ大人向けの小説である・・・とかエラそうに言ってみる。

 1作目を読んだときは、こんなに上手い作家だとは気付かなかった(というか、筆力アップ?)。読みながら、藤沢周平氏や池波正太郎氏を思い浮かべていた。無理にミステリ仕立てにこだわる必要はない。このシリーズ、今後はもっと「ただの小説」方向に行ってしまっても良いのでは?

〔評価〕★★★★☆


 次は、『和菓子のアン』(坂木司・著/光文社文庫)。


posted by ふくちゃん at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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