2012年12月18日

ペンギン・ハイウェイ




・内容紹介
ぼくはまだ小学校の4年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日ノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした − 。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。
(裏表紙より)

 
 帯にある萩尾望都氏の「最後のページを読んだとき、アオヤマ君とこの本を抱きしめたくなる」という言葉に偽りなし。

 なかなか見どころのある少年の、ユーモラスで、切ない、素敵な成長小説だ。

 少年らしいワクワク感満載の小さな冒険もある(僕にもあった)。美しい大人の女性への思慕がある(僕にもあった)。

 日本SF大賞作品ではあるが、いかにもSFらしいSFを期待すると肩透かしを食らうだろう(『華竜の宮』とエライ違いだ)。不思議な現象は起こるが、科学的考証があるわけではない。

 SFが苦手という人には読みやすいだろう。でも、すべてを現実的な理屈で説明されたい人には不向き。

 まあやっぱり森見作品=ファンタジーだし、ファンタジーが好きだから、こういう作品は理屈抜きに楽しい。

 君はきっと立派な大人になるだろう。いつかまた、お姉さんに会えるといいね、アオヤマ君。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『花世の立春 新・御宿かわせみ3』(平岩弓枝・著/文春文庫)。


posted by ふくちゃん at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー・幻想文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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