2013年01月24日

神様のカルテ2




・内容(「BOOK」データベースより)
栗原一止は、夏目漱石を敬愛する信州の内科医だ。「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院で連日連夜不眠不休の診療を続けている。4月、東京の大病院から新任の医師・進藤辰也がやってくる。一止と信濃大学の同級生だった進藤は、かつて“医学部の良心”と呼ばれたほどの男である。だが着任後の進藤に、病棟内で信じがたい悪評が立つ。失意する一止をさらなる試練が襲う。副部長先生の突然の発病 − この病院で、再び奇蹟は起きるのか。


 現代医療は、過酷な労働条件に耐えて頑張る医師や医療スタッフに支えられている・・・すべての医療機関、すべての医師・医療スタッフがそういう状況ではなくても、確実に存在はするであろう現状への問いは重い。

 が、例によって軽妙に読める。

 良い点でもあるし、そこが魅力だが、上に書いた問題を訴求する力は弱くなると思う。

 今作では、古狐先生こと副部長の内藤先生のエピソードが非常に良い。

 一方で、進藤の妻・千夏に関するエピソードは、一止、進藤、千夏の3人の大学時代の話は良いとして、肝心の今の大きな問題に対する解決(の方向性)が安易である。これで終わりではなく、この先をいずれ描いて欲しいと思う。

 御嶽荘の新住人“屋久杉”君のエピソードも、最後はやや安直かな・・・という気がした。

 全体の長さがこれでは仕方がないと思うが、少しエピソードを詰め込み過ぎでは?


〔評価〕★★★☆☆


 次は『解錠師』(スティーブ・ハミルトン著/越前敏弥・訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。


ラベル:解錠師
posted by ふくちゃん at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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