2013年01月29日

解錠師




・内容
8歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。孤独な彼は錠前を友に成長する。やがて高校生となったある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に・・・。非情な犯罪の世界に生きる少年の光と影を描き、MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。
(裏表紙より)


 『このミステリーがすごい! 2013海外編』『週刊文春海外ミステリーベストテン海外部門』の第1位であり、新聞でも好意的な書評を目にして、非常に期待していたのだが・・・。

 訳文が実に自然な日本語で、非常に読みやすいし、既に逮捕・収監された主人公・マイクの回想という形で語られながら、その語りの時間軸が1本ではなく、「少年から高校生となり、愛する女性に出会うまで」と「プロの解錠師としての初仕事から、様々な犯罪チームで金庫破りを重ねた結果まで」の交互に描かれる(そして2つの時間はどんどん近づいていく)巧みな構成で、主人公が言葉を失った8歳の出来事とは何か?犯罪者としての彼の末路はどうなるのか?と、引っ張っていかれた。

 しかし、どこで大きく盛り上がるのかなぁ・・・と思っていたら、意外に肩透かし。

 青春小説、ヤング・アダルト小説としても評価されているようだが、マイクとアメリアと恋愛も正直ピンと来ない。あんな出会いがロマンチックか?マイクが想いを寄せるのは分かるとして、現実なら女性の側は恐怖しか感じないのでは?小説ならでは嘘としても、ちょっとなぁ・・・。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『楊令伝 十三 青冥の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。


ラベル:北方謙三 楊令伝
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posted by ふくちゃん at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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