2013年03月27日

西南の嵐 銀座開化おもかげ草紙




・内容(「BOOK」データベースより)
熊本、秋月、萩、士族による乱が次々と起こる。銀座に棲むサムライ・久保田宗八郎は西から吹く風に男たちの絶望のにおいを嗅いだ。そして西南戦争が勃発。友たる市来巡査も複雑な心境を抱え出征してゆく。ご一新から9年、命の捨てどころを探し続けた宗八郎。ふたりの女からひたむきな愛を受け取り、悪鬼羅刹の如き宿敵との対決に赴く。傑作の誉れ高き3部作、熱涙溢れる完結篇。


 結局3作とも読んだが、地味なシリーズ作品だなぁ・・・というのが感想である。特に完結篇となる今作は重厚な力作だが、カタルシスというものがイマイチ感じられない。

 巻末の解説で取り上げられている「猛烈な勢いで変わりつつある今の日本国には、自らの居場所を見つけられないせいで、攘夷復古を唱える若者が大勢いるにちがいない。外を排そうとするのは、矜持と自信のなさがせめぎ合う若さの証拠だ」とか、「過去を知らない若者は常に目の前の正義しか見ようとしないから、絶えず愚かなあやまちを犯す」という主人公の述懐は、明治維新後の混迷に事寄せて現代を照射する、確かな識見だが、もう少し物語全体にエンターテインメント性を持たせてほしい気がする。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『楊令伝 十四 星歳の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。


ラベル:楊令伝 北方謙三
posted by ふくちゃん at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。