2013年06月26日

七つの海を照らす星




・内容紹介
家庭では暮らせない子どもたちの施設・七海学園で起きる、不可思議な事件の数々。行き止まりの階段から夏の幻のように消えた新入生、少女が6人揃うと“7人目”が囁く暗闇のトンネル・・・子どもたちが遭遇した奇妙な事件を解明すべく、保育士の北沢春菜は日々奮闘する。過去と現在を繋ぐ6つの謎、そして全てを結ぶ7つ目の謎に隠された驚くべき真実。第18回鮎川哲也賞受賞作。
(裏表紙より)


 著者の名前(七河迦南)は以前から目にしていたので、文庫になるのを楽しみにしていた。

 一見つながりのない事件(日常の謎)を扱った6つの連作短篇。それぞれに解決された事件と残された謎。それが最後の短篇で一気に解かれ、物語の別の顔が見える。

 好みのパターンである。

 しかし、叙述が生硬なせいか、構成・設定に無理があるのか、仕掛けが目に付く。だから、探偵役の児童福祉司・海王さんが謎を解き明かしてくれても、驚きが弱い。やっぱりそうか、と思ってしまう。

 いちばん感心したのは、作品の終盤でさりげなく明かされる著者のペンネームに関する仕掛けかな。

 ハートフルかつ少し社会派という作風は好きなんだけど、ここももっと楽しさ、切なさ、情感をレベルアップしてほしいところ。

 一応、続編の『アルバトロスは羽ばたかない』も文庫になったら読むつもり。

〔評価〕★★★☆☆


 次は『残月 みをつくし料理帖』(高田郁・著/ハルキ文庫)。


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posted by ふくちゃん at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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