2013年07月01日

残月 みをつくし料理帖




・内容紹介
吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは − (第1話「残月」)。その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第8弾。


 1年ぶり、待ちに待った新作だ。

 どんなに辛く、哀しいことがあっても、少しずつ時は流れる。全ては思い出になっていく。

 芳と息子・佐平衛との邂逅。しかし、この再会は天満一兆庵の再建よりも、その断念を決定づける。だが、芳にも、佐平衛にも、別の幸せがあるのだ。

 「禍福は糾える縄の如し」という言葉が、これほどピッタリくる作品は、他にない。

 又次はいなくなってしまったが、又次を慕っていた少女ふきの成長が微笑ましい。いつか、彼女に「つる家」を託し、澪は自分の店を持つのだろうか・・・。

 ・・・小松原の登場はもうないのか?

 野江ことあさひ太夫の身請けは叶う時が来るのか?

 この先、どんなふうに物語を進めてくれるのか、誠に楽しみである。

〔評価〕★★★★☆


 次は『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』(宮部みゆき・著/角川文庫)。


posted by ふくちゃん at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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