2013年08月21日

新参者




・内容(「BOOK」データベースより)
日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。


 加賀恭一郎シリーズの文庫最新刊。このミス&週刊文春ミステリーの2010年第1位作品。

 TVドラマも映画も見ていないが、頭の中ではもう加賀=阿部寛である。

 話がどう転がっていくのか、事件がどう解決していくのか、全く先を見通せない。各章が各々1つの人情噺にもなっている9つの章を通じて、遠くから少しずつ少しずつ、最後は一気に核心にたどり着く。物語も加賀の捜査も。

 加賀の雰囲気がいつもと全く違い、フランクで柔らかいことに戸惑いつつも、新鮮味があった。新しく着任した町を知り、町に溶け込むために親しみやすさを演じているなら、次回作(『麒麟の翼』)ではもう元に加賀に戻るのか、それとも今作の雰囲気のままなのか。それとも加賀も年を重ね、経験を重ね、少し変わってきたということなのか。

 いずれにしても、加賀の犯罪捜査に対する情熱と人間に対する優しさは深い。

 こんな凄い刑事、きっと実際にはいないよなぁ〜と思いながら、巧みな筆さばきに魅了されつつ、あっという間に読了した。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『オー!ファーザー』(伊坂幸太郎・著/新潮文庫)。


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posted by ふくちゃん at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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