2013年12月18日

千年ジュリエット




・内容(「BOOK」データベースより)
清水南高校、文化祭間近、晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか?青春ミステリの必読書、“ハルチカ”シリーズ第4弾!


 『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』『空想オルガン』そして『千年ジュリエット』。タイトルのつけ方がうまい。

 話もうまい。

 ミステリ以前に、高校生活を描いた小説として。

 特に、今作は収録全作品が文化祭の期間に起こった出来事を扱っており、ミステリではなくても、僕の大好物である。

 最初の2篇『エデンの谷』『失踪ヘビーロッカー』は、ミステリとしては特別に感じ入ることは無かった。いや、十分面白いのだが、後半の2篇『決闘戯曲』『千年ジュリエット』が強烈だったから、色褪せてしまう。

 『決闘戯曲』は、同名の劇中劇の結末を推理する話。演劇部のミステリ劇の脚本が未完成のまま担当の生徒は消えてしまい、開演時間が迫る・・・。劇中の登場人物は、左手が使えず、右目が見えない。決闘相手と背中合わせの状態から数歩進み、振り向いて銃を撃つ。不利な状況で不正を働かず、どうやって勝つことができたのか・・・?

 いやぁ〜なるほど。感心した。

 そして『千年ジュリエット』は、これまた僕の大好物、叙述トリックである。気持ちよく騙されました。『失踪ヘビーロッカー』ともこんなふうに繋がるとは・・・!この作品を読んだ後、改めて『失踪ヘビーロッカー』を読むと、腑に落ちる箇所があり、そういうことか・・・とニヤリ。

 楽しかった。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『叫びと祈り』(梓崎優・著/創元推理文庫)。


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posted by ふくちゃん at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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