2013年12月30日

偉大なる、しゅららぼん




・内容(「BOOK」データベースより)
高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる・・・!


 万城目氏の作風は、唯一無二。素晴らしい個性だ。

 “力で力を洗う戦い”というほどのスーパーサイキックアクション?は無かったけど・・・。


 かつて日本全国の湖の付近に住んでいていたが、今や琵琶湖近辺を除き消滅した“湖の民”。

 琵琶湖の神(のようなもの)から授かった不思議な力(ただし誰にでも発現するわけではない)により、滋賀県下で隠然とした権勢と栄華を誇る日出(ひので)一族。その自宅はなんとかつてのお城(石走〔いわばしり〕城)。そして、琵琶湖から同じようにだが異なる力を授かり、先に栄えながら後に日出一族に破れ、今や滋賀県下における一族の数も減り、比較的に普通に暮らす棗(なつめ)家。

 この両家の戦いがメインとなるかと思いきや、石走城のそもそもの当主であった大名・速瀬家の末裔が、日出本家の跡取りである淡十郎、分家から力を使いこなすために修行に来た涼介、棗家の跡取りである広海(ひろみ)が通う高校に登場し、日出・棗一族を上回る特別な力で両家の駆逐に掛かる。

 速瀬の正体とは?

 1000年以上に渡る因縁を超えて、日出・棗は速瀬に勝てるのか?

 そして、意外にも読後感は、『時をかける少女』を初めて読んだときのような、甘酸っぱい爽やかな喪失感。青春小説でもあるのだ。


 映画化される話は知っていたし、主役のキャスト陣も把握していたが、誰がどの役をするのかは確認しないように気をつけていた。

 読み終わったので、映画のサイトで確認したが、ちょっと・・・。

 淡十郎が濱田岳であるのは良いとして、涼介が岡田将生、清子が深田恭子って、美男美女すぎるでしょ。岡田君は、広海役が合っていると思う。棗の妹・潮音も、涼介を指導する濤子さんもイメージじゃない。“速瀬”を“速水”に変えたのはなぜだろう。“しゅららぼん”(説明不能)を、どのように映像化(音声化?)するのだろうか?予告編を見た限りでは期待薄。

 まあ、原作を読まずに映画を観る人には関係ないけど。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺5』(田中啓文・著/集英社文庫)。


posted by ふくちゃん at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー・幻想文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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