2014年02月20日

神様のカルテ3




・内容(「BOOK」データベースより)
「私、栗原君には失望したのよ。ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」内科医・栗原一止が30歳になったところで、信州松本平にある「24時間、365日対応」の本庄病院が、患者であふれかえっている現実に変わりはない。夏、新任でやってきた小幡先生は経験も腕も確かで研究熱心、かつ医療への覚悟が違う。懸命でありさえすれば万事うまくいくのだと思い込んでいた一止の胸に、小幡先生の言葉の刃が突き刺さる。映画もメガヒットの大ベストセラー、第一部完結編。


 Amazonなどで見かける「感動した」「泣きました」という感想には違和感があるが、手堅く安定感ある小説である。

 一止のどこか古風な一人称の語りや他の登場人物との会話が小気味よい。

 『2』で登場した進藤が本庄病院に定着し、新たに小幡が赴任し、砂山が去る。『2』で御嶽荘を去った屋久杉君が生まれ変わって戻り、また旅立っていく。同じく『1』で御嶽荘を去った学士君が本当に学士になって戻ってきた。

 そして、ずっと本庄病院にいると思っていた主人公・一止もまた・・・。

 時は移ろい、人も移ろう。

 切ないようでいて、それが良い。

 今回は小幡女医のエピソードが重い部分を担っている。仕事とプライベート、目の前の仕事と崇高な目標。誰の姿勢、哲学が正しいのかは、分からない。それぞれに一理ある。ここは安易に結論めいたものを描かなかった点が良かった。

 一方、“誤診”騒動の結末は安易かな。

 一止の妻・榛名の存在も、一服の清涼剤に留まっているのが残念。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『美雪晴れ みをつくし料理帖』(高田郁・著/ハルキ文庫)。


posted by ふくちゃん at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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