2014年02月25日

美雪晴れ みをつくし料理帖




・内容(「BOOK」データベースより)
名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい−。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた・・・。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第9弾。


 苦界に身を沈めた幼馴染みの野江、今は吉原1の花魁・あさひ太夫の身請けに向けて動き出す澪。

 そのために必要な四千両という大金を自分の力で稼ぎ出そうとする彼女自身にも、その意志を尊重しながら控えめに協力する周囲の人々の心にも、感動する。

 周囲の澪への厚意の表し方は人によりけり。ぶっきらぼうだったり、あえて試そうとしたり、ただ分かりやすい優しさだけとは限らない。それぞれのキャラクターの持ち味が良いのだ。

 巻末には、すっかり出番の無くなった御膳奉行の小野寺数馬(小松原)が登場する短篇を特別収録。既視感があるな・・・と思っていたら、朝日新聞に掲載されたものだった。

 小松原は再び登場するのか。澪との関係はどうなるのか。どうにもならないのか。あるいは、澪がその存在の大きさに気付き始めた医師・源斉との関係は?

 佐兵衛は料理の世界に戻るのか?

 ・・・等々。

 気になる。

 しかし、何がどうあっても、この物語は幸せで素敵な大団円を見せてくれるだろう。次の10巻で最後と思うと残念だが、楽しみだ。

〔評価〕★★★★★


 次は、『麒麟の翼』(東野圭吾・著/講談社文庫)。


posted by ふくちゃん at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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