2014年06月13日

魔物が棲む町 物書同心居眠り紋蔵




・内容(「BOOK」データベースより)
高輪・如来寺に赴任した快鴬は、門前町人たちに地代を課そうとしたが、彼らがいっこうに払わないので公儀に訴えた。ごく簡単な訴訟だったはずなのに、背後に拝領地の売買という、奉行所が裁決を避けてきた容易ならぬ問題が。訴訟を取り下げさせるという厄介事が紋蔵に降りかかる表題作。人気捕物帖第10弾。


 本来なら先日読んだ『ちよの負けん気、実の父親』よりこちらを先に読むべきだったのに・・・。この第10作を未読であることを忘れたまま、第11作である『ちよの負けん気・・・』を読んだときには、ちよや金右衛門が登場した経緯などが全く分からず、楽しめなかったのだ。

 しかし、これを読んでなんとなく思い出した。やはりシリーズ物は順番に読まないと。

 紋蔵が上役に無理難題を仰せつかる展開じゃないと、面白くない。そういう意味では、今作品も満足。

 居眠りという病(ナルコレプシー)を抱えるため、花の三廻りではなく、内勤の物書同心に留まり続ける紋蔵だが、実は洞察力も交渉力もあるし、現実と理想のバランスを計ることもできる。

 だから、上役も大っぴらにできない難題ほど、紋蔵に頼るのだ。

 そして半分は嫌々ながらも断りきれず、事に当たり、骨を折り、知恵を出し、丸く収める。颯爽とはしていないが、格好良い。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『居眠り磐音 江戸双紙 秋思ノ人/春霞ノ乱』(佐伯泰英・著/双葉文庫)。


posted by ふくちゃん at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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