2014年06月16日

居眠り磐音 江戸双紙 秋思ノ人/春霞ノ乱

 


・秋思ノ人 内容(「BOOK」データベースより)
初冬の陽射しが山の端を照らす頃、甲府勤番支配職を解かれた速水左近は、3人の供を従え一路江戸に向かっていた。一方、田沼一派の動向を知った坂崎磐音は、速水一行の帰路を案じつつ夜明けの甲州道中を急いでいたが・・・。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第39弾。

・春霞ノ乱 内容(「BOOK」データベースより)
柔らかな陽射しが船着場を照らし小梅村が春の気配に包まれる頃、豊後関前藩の留守居役兼用人に就いた中居半蔵より呼び出しを受けた坂崎磐音は、義弟の遼次郎と霧子を伴い佃島へと向かっていた。折りしも関前藩の新造帆船が佃島沖に到着し、荷下ろしを行っていたが・・・。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第40弾。


 久しぶりの居眠り磐音。

 居眠り紋蔵と居眠り繋がりだ。
 
 居眠りという枕詞は、紋蔵の場合は本当に居眠りするからだが、磐音の場合は“日なたで居眠りする猫のような”一見鋭さを見せない剣風に由来する。

 この前38巻を読んだのはいつだったか・・・と自分のブログを検索したら、2年前の4月だった。東京に異動してからまったく読んでいなかったことになる。

 しかし、久しぶりに読んだせいか、非常に新鮮に感じた。

 磐音が江戸に戻ったことで、妻おこんの父・金兵衛や今津屋の面々、武左衛門、奉行所の与力・笹塚や同心・木下、船頭の小吉、三味線づくりの職人・鶴吉、吉原会所の四郎兵衛、絵師・北尾重政など懐かしい人たちが色々登場して磐音と絡む。

 久々に登場する人がいると、過去のエピソードを復習してくれるので、読みやすい。

 ただ、磐音との絡みがあっさりで残念・・・。

 39巻では田沼に左遷されていた速水左近も江戸に帰還。

 40巻では、遂に磐音一派による田沼への反攻が始まる!・・・と思いきや、磐音の故郷、かつて所属していた豊後関前藩に再び巣食う悪党退治へ。この話は41巻に続くようだ。で、しかもそこに田沼の陰謀も絡んでいるかも・・・。さすがに、それはやり過ぎじゃ・・・?後出し伏線だよ。

 一介の素浪人だった頃とは、まったく違う作品になってしまったが、まあ、こんなに続けてきた以上、仕方がない。

 それでも、ここしばらくの重たい展開を考えると、金兵衛、武左衛門、笹塚、そして門弟のひとり利次郎などの存在がコメディ・リリーフ的な存在で、多少の軽みをもたらしてくれる。

 予定通り(?)50巻で終わるのなら、田沼を倒すところがクライマックスになるのだろうが、できればその後に、昔のようなほのぼの平穏な話も書いてほしい。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『ムカシ×ムカシ』(森博嗣・著/講談社ノベルス)。


posted by ふくちゃん at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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