2014年09月04日

マスカレード・イブ




・内容(「BOOK」データベースより)
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。


 『マスカレード・ホテル』と同様に、人物造形は浅いし、読後に何かが残る作品ではない。

 が、短篇および中篇の作品ばかりなので、『マスカレード・ホテル』に比べて欠点が気にならない。

 殺人事件の真相もこちらの方が意外性がある。

 山岸と新田の直接の絡みはもちろんない。だが、二人お互いを知らないまま、二人を繋ぐ無理のない仕掛けがちゃんとある。

 『マスカレード・ホテル』で語られた山岸の仕事上の過去のエピソードが、終盤に挿入されるあたりもさすがに巧み。

 やっぱり読ませる。良くも悪くも熟練の職人技である。

 それにしてもシリーズと謳ってはいるが、3作目以降は難しいのではないか。毎回ホテル絡みで事件が起こり、毎回山岸が捜査に関わり、毎回新田が潜入捜査するわけにもいかないだろう。

 山岸・新田の2人も、シリーズキャラクターとしてそれほどの魅力はないし。

〔評価〕★★★☆☆


 次は『ソロモンの偽証 第T部 事件(上・下)』(宮部みゆき・著/新潮文庫)。


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posted by ふくちゃん at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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