2014年10月04日

ジロンド派の興亡 小説フランス革命10




・内容(「BOOK」データベースより)
1792年。憲法が制定され立法議会も開かれたフランスだったが、さらなる凶作と物価の高騰に民衆はいまだ飢え、苦しんでいた。そんな中、失墜した王家の威信を取り戻したいルイ16世は、国民の不満を国外に向けるため他国との戦争を望むジロンド派の面々を起用し、開戦内閣を組織する。反戦を主張するロベスピエールの抵抗もむなしく、フランスはついに戦争を開始し−。歴史巨編、新章突入!


 ようやくの第2期刊行スタート。

 一家挙げての逃亡に失敗して、その威信は地に落ちたフランス王ルイ16世。『ベルサイユのばら』では政治や世の中には無関心で、凡庸なだけの人物に描かれていたと思うが、この巻では、なかなかどうして策士である。

 本当にこのような思考のも持ち主であったかどうかは知らないが、ここで描かれている彼の計画が成功していたら、フランス革命は潰え、歴史は変わっていただろう。

 同床異夢。ルイ16世とは全く別の思惑で、諸外国との戦争を望む議員勢力がいる。戦争を望むからではなく、自らの女性としてのプライドを満たすために彼等を裏で操る、才ある主婦がいる。

 数多くの人物が登場するが、相変わらず皆が皆、まるでその場にいるかのように活写されていて、いずれ革命が悲惨な結果を迎えるとしても,、小説として楽しい。

 単なる過去の歴史ではなく、人々の現在進行形の日々が息づいている。

〔評価〕★★★★★


 次は、『サラの柔らかな香車』(橋本長道・著/集英社文庫)。


posted by ふくちゃん at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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