2014年11月05日

八月の蜂起 小説フランス革命11




・内容(「BOOK」データベースより)
革命に圧力を加えようとする諸外国に宣戦布告したフランス。しかし戦場の兵士たちの士気は低く、緒戦に敗退。開戦を主張したジロンド派は窮地におちいる。敗戦の責任を王家に転嫁しようと民衆の蜂起を促すも、あえなく失敗。政局が混乱し革命が行き詰まりかけた時、フランスの未来を拓くために、ダントンが、デムーランが、再びパリを起ち上がらせる!革命が大きく舵を切る、運命の第11巻。


 前回のパリ市民の蜂起を自らの知恵と勇気で乗り切ったフランス王・ルイ16世。市民の人気を取り戻し、自信を深めたものの、またまた雲行きは怪しくなり・・・。

 絶対王政から市民革命を経て立憲王政となり、当然引き続きの王政維持を目指す王家。立憲王政を保ちつつ、亡命貴族に代わり、自らの地位を固定化しようとするセレブ市民=ブルジョワ。王政を完全打倒しようとする庶民。急進的な中心地パリに反発する地方都市 − かなり乱雑にまとめてみた。

 様々な思惑や妥協が交差して、誰が誰の敵で、誰が誰の味方なのか、事態はコロコロ変わる。

 再びの蜂起にも自信たっぷりに、冷静に対処したはずのルイ16世は、あれよあれよと幽閉され、王権は停止される。狐につままれたような気持ちだっただろう。

 滑稽で、なんだか物悲しい。

 そして、当事者でないからこそ言えることだが、面白い。

〔評価〕★★★★☆


 次は『ソロモンの偽証 第V部 法廷』(宮部みゆき・著/新潮文庫)。


posted by ふくちゃん at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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