2014年11月17日

さよならの手口




内容(「BOOK」データベースより)
探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、二十年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた−。有能だが不運な女探偵・葉村晶が文庫書下ろしで帰ってきた!


 『プレゼント』『依頼人は死んだ』『悪いうさぎ』の女性探偵・葉村晶が文庫書き下ろしで帰ってきた。

 前作単行本から13年、文庫本から10年。

 著者あとがきによると、続編に取り組んではいたが、なかなか書き上げることができなかったようだ。その間、2つの短篇が書かれ、今年刊行のノン・シリーズ単行本に収録されているそうだが。

 前作では31歳だった葉村は40歳を超え、訳あって探偵を休業し、ミステリ専門古書店でバイト中。

 本の査定に出向いた先でひょんなことから発見した白骨死体。その際の怪我で入院するはめになるものの、話に聞きに来た刑事に語った推理が見事的中、殺人の真相を見抜く。

 その顛末を同室で目にした、かつて有名女優として名をはせた余命幾許も無い老女から、失踪した娘の捜索を依頼され、探偵業に復帰するが・・・。

 するすると重要な人物に逢うことができ、するすると重要な証言や手がかりを得る。ちょっと出来過ぎではないか。

 とはいえ、相変わらずの不運続きと、ハードボイルドの伝統を受け継ぐ冷徹で辛辣な呟きは魅力的だ。

 人間の愚かで醜い悪意が噴出するのも相変わらずだが、過去のシリーズ作品より少し軽いタッチになったような気がする。でも、その記憶に自信はない。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『サイタ×サイタ』(森博嗣・著/講談社ノベルス)。


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posted by ふくちゃん at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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