2015年01月04日

ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ




・内容(「BOOK」データベースより)
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の2人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、2人は驚くべき事実に辿り着く。47年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには2人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?


 あとがきによると、あと1〜2巻で完結らしい。

 この巻はまるごと1冊、太宰治。しかし、古書ミステリとしての楽しさ、古書トリビアの面白さはあまり感じられなかった。

 あまりに血縁・地縁がらみの因縁話的な展開に「最初からここまで考えていたのか」と感心する気持ちと「出来過ぎている」という気持ちが半々。

 ビブリア古書堂を開業した栞子さんの祖父の話が出てきて、大輔の祖母や田中(第1巻で太宰の『晩年』初版本を巡り栞子さんに危害を加えた男)の祖父などとの関係が描かれる。もちろん、栞子さんの母・智恵子も絡んでくる。

 栞子・大輔の関係が醸し出す爽やかなテイスト(ただ栞子さんのウブな反応をカワイイとは思えない)と、たかが古書のために人を欺き傷つける犯人たちの言動の胸糞の悪さ。

 そのバランス(あるいはアンバランス)が、この作品の魅力の1つかな。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『鋼の魂 僕僕先生』(仁木英之・著/新潮文庫)。


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posted by ふくちゃん at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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