2015年03月03日

想像ラジオ




・内容(「BOOK」データベースより)
深夜2時46分。海沿いの小さな町を見下ろす杉の木のてっぺんから、「想像」という電波を使って「あなたの想像力の中」だけで聴こえるという、ラジオ番組のオンエアを始めたDJアーク。その理由は − 東日本大震災を背景に、生者と死者の新たな関係を描き出しベストセラーとなった著者代表作。


 いとうせいこう氏、初読み。

 話題作でもあり、芥川賞候補作でもあった。

 東日本大震災がもたらしたもの、残したものを寓話的に描こうとした意欲作だと思うが、あの時の現実以上に、今の現状以上に胸に迫るものを提示することは難しいようだ。

 死んだ人のこと忘れず、死んだ人の声を想像の中で聞く。

 震災に限らず、大切な人を亡くした人間にできることはそれだけだし、それを忘れてはならない。

 忘れたふりして、聞こえないふりして、旧態依然のまま突き進むことの愚かさ。

 だが、もっともっと深い、強い小説を読みたい。

〔評価〕★★☆☆☆


 次は、『粛清の嵐 小説フランス革命15』(佐藤賢一・著/集英社文庫)。


posted by ふくちゃん at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 純文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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