・内容(「BOOK」データベースより)
下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。フランスの田舎で修業した変人シェフの三舟さんは、実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。田上家のスキレットはなぜすぐ錆びる?ブイヤベース・ファンの女性客の正体は?ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは?シェフの修業時代も知ることができる魅惑の一冊。
『タルト・タタンの夢』に続く“ビストロ・パ・マル”シリーズ第2弾。
今作では、一流シェフにして名探偵の三舟のフランス修行時代も描かれる。
日常の謎系のミステリだが、ほのぼの感動・・・だけでなく、時折苦みも混じる作品があるのが良い。
そして、詳しくレシピを解説するわけでも、薀蓄を披露するわけでもないのに、登場する料理や調理の場面の旨そうなこと。
長い間、フレンチやイタリアンのちゃんとした料理店に行ってないなぁ・・・。
〔評価〕★★★★☆
次は、『夜の床屋』(沢村浩輔・著/創元推理文庫)。