2015年03月20日

夜の床屋




・内容(「BOOK」データベースより)
慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。


 表題作にして最初の一篇「夜の床屋」(第4回ミステリーズ!新人賞)を読んだ時点では、日常の謎系の作品集かな、と思う。

 しかし、次の「空飛ぶ絨毯」では、死人が出る。消失した絨毯の謎解きは鮮やかだが、結末は論理的に納得できない。何度も何か伏線を読み漏らしたのか確認したが、それは無かったと思う。違和感が残る。

 だが、この違和感さえも、一種の伏線だと最後に気付かされる。

 「ドッペルゲンカーを捜しにいこう」を挟んで、「葡萄荘のミラージュ1」「葡萄荘のミラージュ2」「『眠り姫』を売る男」(第3回ミステリーズ!新人賞最終候補)「エピローグ」と続くのだが、ここが作品集は1つの物語として、意外な結末を迎えるのだが・・・。

 しかし、これではミステリでなく、ファンタジーか、怪奇譚である。僕はミステリもファンタジーも怪奇譚も好きだが、この結末にやられた!と感嘆するか、ええ〜!とがっくりするか、反応は分かれるだろう。

 僕の気持ちは後者に近い。

〔評価〕★★★☆☆


 次は『体育館の殺人』(青崎有吾・著/創元推理文庫)。


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posted by ふくちゃん at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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