2015年06月16日

三国志 第八巻/第九巻




・第八巻 内容(「BOOK」データベースより)
戦え、と天はわれに命じている。天意を感じた関羽はわずかに笑み、そして孫権の兵に突入し斃れた。復讐を誓い荊州に出兵した劉備だったが、自らも死の病に伏す。三十余年の霸道を駆けぬけた魏王曹操もついに崩じ、王位は嗣王の曹丕に。戦国の英雄たちの死によって後漢王朝期は終焉を迎え、今ほんとうの三国時代が始まる − 。

・第九巻 内容(「BOOK」データベースより)
後世に名高い「出師の表」を書き、孔明は魏を征伐すべく軍を発する。しかし先鋒を任せた馬謖は兵法には精通しているが実戦経験に乏しく、惨敗を喫す。未だ成熟をみない国の法を重んじ、涙を流しながら馬謖を誅す孔明。一方、尊号を王から皇帝に改めた孫権は、早期の天下平定を目指し遼東の公孫淵と手を結ぼうと使者を送るが・・・。


 七巻まで読んだところで長らく中断していたが、最近十二巻が出て文庫版完結、ということで再び読み始めた。

 八巻・九巻では、魏王の曹操は死に、漢王朝の最後の皇帝・献帝から禅譲を受けた曹丕が魏王朝の皇帝に。

 蜀で自ら皇帝となった劉備も亡くなり、息子の二代皇帝・劉禅と諸葛亮孔明の時代へ。

 呉の孫権も自らを皇帝となり、三つの王朝と皇帝が中華に並び立つ真の三国時代が始まる。

 宮城谷氏の作品は相変わらず物語に没入することを許さない(笑)。至る箇所で、背景やら、人となりやらの説明が入ってくるからだ。

 リーダビリティという点では、弱点を抱える作風である。

 とはいえ、氏の人物評は興味深い。

 三国志に数多く登場する英傑の中では、曹操を最も高く評価しているようだ。劉備や孔明、孫権に対しては意外に手厳しい。

 かの有名な“孫子の兵法”に対しても辛口である。

 とはいえ、どんな人物に対しても、評価すべきところは評価し、批判すべき点は批判しており、公正な目で三国志を見つめているように思える。

 リーダーとは何か。なんだか勉強になる。ビジネスマンに受けそうだ。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『怨讐星域 1・2・3』(梶尾真治・著/ハヤカワ文庫)。


posted by ふくちゃん at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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