2015年07月03日

虚像の道化師/禁断の魔術




・虚像の道化師 内容(「BOOK」データベースより)
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。

・禁断の魔術 内容(「BOOK」データベースより)
高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる古芝伸吾は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。ある日、フリーライターが殺された。彼は代議士の大賀を追っており、また大賀の担当の新聞記者が伸吾の姉だったことが判明する。伸吾が失踪し、湯川は伸吾のある“企み”に気づくが…。シリーズ最高傑作!


 文藝春秋社のガリレオ特設サイトに掲載されている東野圭吾氏の言葉によると・・・。

 短篇集2冊目の『予知夢』の時点で、早くも短篇用のネタは品切れ。

 その後、なんとか『ガリレオの苦悩』をモノにしたものの、今度こそネタ切れ。

 しかし、指1本触れずに人を転落死させる方法を思いついて、短篇『幻惑す』を書きあげる。その作品を出版したいとの思いで、他の話も苦労して生み出し、4本まで書き終える。

 これまでのガリレオ短篇集は1冊に5本ずつ。だから、もう1本を書こうと頭を捻っていたら、ネタ切れで苦しんでいたはずなのに、複数の話が閃き、合計8本に。

 それを4本ずつ単行本にして、『虚像の道化師』『禁断の魔術』として発刊。

 ここまで書けたのは、湯川や草薙がストーリーを動かすための道具ではなく、いつの間にか血肉を備えた人間になっていたからだと言う。

 当初のカリレオ・シリーズとはカラーが異なっており、そこに批判もあるようだが、より人間臭くなった湯川や草薙は嫌いではない。

 文庫版『虚像の道化師』は、単行本の〔『虚像の道化師』+(『禁断の魔術』−「猛射つ」)〕で構成された短篇集。

 文庫版『禁断の魔術』は、「猛射つ」を大幅加筆・改題して長篇化したもの。

 どちらも、傑作とは言わないが、水準作。

 ・・・などと言われたり、批判されるのは、多作かつ売れる作家の宿命。

 一見クールな湯川の密やかな熱さや細やかさ、湯川と草薙の友情がいい。

 ミステリに対する感想じゃないか・・・(笑)。

 にしても、ドラマを見ていたせいで、既視感が半端なかった(笑)。自分は単行本を読んだのではないか?この文庫本は実は過去に発売されていて、新装刊に過ぎないのではないか?と何度も疑いながら、読んだ。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『光圀伝(上・下)』(冲方丁・著/角川文庫)。


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posted by ふくちゃん at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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