2015年03月28日

舟を編む




・内容(「BOOK」データベースより)
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!


 広大な言葉の海を渡る舟・・・1冊の辞書を作るのに、どれほどの労力と長い時間が必要とされるか。映画でも感じたが、原作を読んで改めて感じ入った。

 紙の辞書に敬意を払いたくなる。

 どこか不器用だが、思いを込めて静かに地道に仕事を積み重ねる人たち(一見チャラい西岡でさえそうである)。

 その姿にうるうる。

 真面目で誠実すぎるがゆえの馬締のトボけた言動には、思わず電車の中で吹き出しそうになり、必死にこらえる(笑)。

 いいお仕事小説だ。

〔評価〕★★★★★

 次は、『夜の国のクーパー』(伊坂幸太郎・著/創元推理文庫)。


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2014年11月12日

ウィンター・ホリデー




・内容(「BOOK」データベースより)
元ヤンキーでホストだった沖田大和の生活は、小学生の息子・進が突然に夏休みに現れたことから一変。宅配便のドライバーへと転身し子供のために奮闘する。そして冬休み、再び期間限定の親子生活がはじまるが、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で・・・。


 前作『ワーキング・ホリデー』を読んだときに「続きが読みたい」と書いたが、続編があることを知っていてそう書いたのか、そうではないのか、もう覚えていない。

 とにかく希望通り、続編を読める機会が来た。

 突然現れた小学生の息子と元ヤン新米パパが、本当の親子になっていく・・・大甘な物語だけど、それが心地よい。

 お仕事小説としても興味深いし、同じ著者のヒット作『和菓子のアン』(これもお仕事小説だ)に登場した脇役キャラやお店が登場するのも楽しい。

 次に待つのは、脇役たちの物語とヤンキー時代の主人公ヤマトを描いた外伝『ホリデー・イン』の文庫化だが、本編自体もまだ続けられそうな・・・。

 今作で登場した進の母=ヤマトの元恋人・由希子(ヤマトは自分が振られたと思って身を引いた)との今後とか。

〔評価〕★★★★★


 それにしても、森博嗣氏の初映像化作品『すべてがFになる』。配役もぐだぐだだが(俳優諸氏が悪いわけじゃない)、ただの安いミステリドラマになっている。

 犀川も萌絵も四季も、他のどこにもいない、個性が屹立したキャラクタであり、独特の雰囲気を持った傑作ミステリなのに・・・。

 原作を知らない人がドラマを見て「この程度の作品か」と、シリーズ作品を手に取らないのではないかと思うと残念だ。

 次は、『さよならの手口』(若竹七海・著/文春文庫)。
posted by ふくちゃん at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月15日

キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇




・内容(「BOOK」データベースより)
誰にだって忘れられない夏の一日があるよな − 。高校時代のタカシには、たったひとりの兄タケルがいた。スナイパーのような鋭く正確な拳をもつタケルは、みなからボスと慕われ、戦国状態だった池袋をまとめていく。だが、そんな兄を悲劇が襲う。タカシが仇を討ち、氷のキングになるまでの特別書き下ろし長編。


 最近単行本での新作刊行が再開されたIWGP。そのいわば外伝。というか前日譚。文庫書き下ろしらしい。

 Gボーイズの氷のキングこと安藤崇。こんな高校生だったんだね。

 ちょっとスーパー過ぎるけど。

 あと、「中二病」って言葉はこの物語の時代には無かったと思うのだが。オレオレ詐欺も2000年代に入ってからのことだし、崇や誠の高校時代には存在しない犯罪なのでは?少なくともオレオレ詐欺という言葉は無かっただろう。

 それとも意図的に時代を超越しているのか?長く続いている漫画やアニメのように。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『平蔵の首』(逢坂剛・著/文春文庫)
posted by ふくちゃん at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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