2013年10月07日

オレたち花のバブル組




・内容(「BOOK」データベースより)
「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。


 シリーズ2作目は、ドラマ後半部にあたる。半沢の妻・花は専業主婦になったらしい。オネエ言葉の黒崎、大和田常務も登場するが、半沢と彼らの戦いは、やはりドラマの方が描き方が極端で、その分ドラマティック。ちなみに、大和田常務はドラマとは違って、産業中央銀行ではなく、東京第一銀行の出身。

 金融庁との疎開資料を巡る攻防も、京橋支店で握りつぶされた伊勢島ホテルの損失の報告書を探し出すシーンも、ドラマの方がハラハラドキドキ。

 終盤の大和田との取締役会との対決もしかり。

 ドラマのデフォルメ具合も良いが(やりすぎギリギリ手前)、それよりも落ち着いたトーンの原作も良い。

 あと、大きな違いとしては、ドラマでは半沢が同期の近藤を立ち直らせるのだが、原作ではほぼ自力で立ち直るところかな。あ、それから原作の羽根専務は男。

 ドラマでは原作通り、半沢は子会社に出向させられることになったわけだが、続きが気になる・・・。

 というわけで、原作の第3弾、まだ文庫化されていない『ロスジェネの逆襲』も売れに売れて、50万部目前らしい。

 僕は、文庫になるまで待つ。

 しかし、ドラマを観ているときも思ったが、本当に銀行ってこんなにひどい組織なん?むちゃくちゃやがな。

〔評価〕★★★★☆


 次は、『マリアビートル』(伊坂幸太郎・著/角川文庫)。


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2013年10月04日

オレたちバブル入行組




・内容(「BOOK」データベースより)
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。


 ドラマ『半沢直樹』を楽しく観ていたが、原作を読むのはドラマが終了してからと決めていた。増刷が止まらないようで・・・。『オレバブ』シリーズというらしいが、もう『半沢直樹』シリーズでいいやんと思う。

 ドラマと原作、両方を楽しんだ皆さんはご存じの通りだが、細かいところはいろいろ違う。「十倍返し」の方が「倍返し」より先に出てきたし。

 ドラマでは父親は半沢が中学生の頃に自殺するが、原作では大学を出て産業中央銀行入社の段階までは少なくとも生きている。亡くなったという描写はない。父親から半沢への新型ネジの受け渡しも入社時である。

 半沢の実家を切り捨てた産業中央銀行の当時の担当者は大和田ではなく、現在の木村部長代理。原作の第1作はドラマ前半に当たるが、ドラマと違い大和田常務はこの段階では一切登場しない。

 大阪西支店の査察に来る国税は、オネエ言葉の黒崎ではない。西大阪スチールの債権を巡っての国税と半沢との争いもドラマほど激しくない。

 原作での半沢の妻・花は専業主婦ではなく、キャリアウーマン。半沢との仲は必ずしも良くない。ドラマではできた(できすぎた)嫁だったが。ホステス未樹も大してクローズアップされない。

 エンタメ性というか、ハッタリ度、ジェットコースター度ではドラマが上だ。キャラも原作よりドラマの方が際立っている。だが、原作もなかなか面白い。僕は企業小説、経済小説の類は読まないし、この作品を読んでも「よーし、これからはこの手の作品も読んでいくぞ!」とは全く思わないのだが(笑)。

〔評価〕★★★★☆


 次は『オレたち花のバブル組』(池井戸潤・著/文春文庫)。
posted by ふくちゃん at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月06日

ようこそ、わが家へ




・内容(「BOOK」データベースより)
真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。


 今日で『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章』のイベント上映が終わりである。今日を含めて3回観た。3回とも涙しそうになった。仕事の関係でTVは見れないから、あとは円盤である。


 さて、今回は人からもらった本。

 『半沢直樹』の原作本で大ブレイクの池井戸潤氏の作品である。『下町ロケット』(直木賞)、『空飛ぶタイヤ』など、これまでも映像化された作品は多いし、名前は知っていたのだが、初読みである。

 ドラマがヒットするまでは『オレバブ』シリーズと呼ばれていた『半沢直樹』シリーズは、ドラマが終わってから読もうと思っている。

 あのドラマ、面白い。

 『ようこそ、わが家へ』の主人公も銀行マンで『半沢直樹』の同僚・近藤のように、中小企業に出向中の身である。小さな人助けが招いたプライベートでのストーカー的嫌がらせ、出向先企業での不正、2つの問題と闘う倉田だが、半沢のようにエリートでもないし、硬骨漢でもない、温和で気弱な小市民である。

 こういう理不尽な悪意を取り扱った作品は、正直苦手である。ホラーよりよほど怖い(笑)。

 しかしながら、いざ読み始めると、あっという間に読ませる。このリーダービリティは特筆に値する。良質のエンタメ作品である。心にいつまでも残る・・・という類の小説ではないが。

〔評価〕★★★☆☆


 次は、『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』(朱川湊人・著/集英社文庫)。
posted by ふくちゃん at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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