2006年12月14日

カラマーゾフの兄弟2


カラマーゾフの兄弟 2
著者名:ドストエフスキー(著)
     亀山郁夫(訳)
出版社:光文社
出版年:2006.11
ISBN :4334751172


 やっと読み終わった。

 僕の主な読書タイムは、通勤とか遠出(というほどでもないが)の時の電車の中である(あとは風呂とトイレ)。

 でも、慢性睡眠不足なので、面白くない本を読んでるとすぐに眠たくなってしまう。

 『カラ兄2』もそのようにしてなかなかページが進まなかった。

 ところが!

 ちょうどこの巻の真ん中にあたる、第5編の5「大審問官」から俄然面白く、約250ページを12日・13日の2日で読了。前半250ページは6日かかったのに・・・。

 この巻の後半は、宗教(キリスト教)に関する本質的な論議が熱く語られる。一方は、敬虔な主人公アリョーシャの兄イワンによる神の存在の否定として、もう一方はアリョーシャが敬愛して止まない修道院の長老ゾシマによる神の存在の肯定として。

 宗教の本質に関する論議は、哲学的な論議でもあるが、これが面白かった。

 ちなみに、僕は無神論者に極めて近く、宗教も宗教団体も、オカルトもスピリチュアルも信じていないのだが、そういうことに関係なく、興味深く読めた。

 ようやくこのシリーズを読んで良かった、次が待ち遠しいと思えてきた。

 次は先日観た映画『硫黄島からの手紙』の流れで、『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(梯久美子・著/新潮社)を読む。珍しくハードカバーで。


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2006年12月03日

グレート・ギャツビー


グレート・ギャツビー
著者名:スコット・フィッツジェラルド(著)
     村上春樹(訳)
出版社:中央公論新社
出版年:2006.11
ISBN :4124035047


 『グレート・ギャツビー』や「フィッツジェラルド」で検索したがヒットせず、結局ISBNコードで引っ張ってきた。時々こういうことがある。「ほんつな」さんにも頑張ってもらいたいものである。

 さて、『グレート・ギャツビー』といえば、かの「野崎孝」版を昔読んだ。今でもその文庫本(新潮文庫)を持っている。

 奥付は「平成4年5月25日第48刷」。25歳の頃に読んだわけだ。ちなみに初版は「昭和49年6月30日」とある。

 今回、村上春樹版を読むにあたって、時々参照して見たのだが、現代的見地からすると(言葉かたいなぁ・・・)、使われている日本語が古くて、珍妙な感じがした。

 村上氏が言う通り翻訳には賞味期限があり、「不朽の名作はあっても不朽の名訳はない」のかも。

 この本のあとがきによると、村上氏の人生にとって最も重要な本は『グレート・ギャツビー』、『カラマーゾフの兄弟』、『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)だそうだが、その中でも1冊だけを選べと言われたら、『グレート・ギャツビー』を取るとのこと。

 このように村上氏をしてベスト1と言わしめ、世界的にも評価の高い作品であるが、少々退屈したというところが正直なところ。

 原文は非常に難解かつ多義的で、日本語でそのニュアンスを完全に再現するのは難しいということなので、そういうことも影響しているかも知れない(日本語の「カワイイ」は今や海外でもそのまま通じるようだが、これなども英語のprettyやcuteなどでは十全に意味を捉えられないから、「カワイイ」のまま使われていて、それと同じようなものか?←適当な思いつき、学術的根拠ゼロ)。

 しかし、詳しくは書けないが(ネタバレになるので)、終盤の第8章(全9章構成だ)は不思議なことに俄然切なくて物哀しい気持ちになり、その感情を味わっただけでも読む価値があると思った。

 1人の男の儚い夢の物語である。


 光文社古典新訳文庫からも『グレート・ギャツビー』が刊行されたが、多分、村上版の煽りで売れないだろうな・・・。お気の毒・・・。


 現在の僕は『ねこのばば』(畠中恵・著/新潮文庫)を読破中。


 ところで、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』(長いお別れ)が刊行される予定もあるらしい。ハードボイルドの古典的名作と村上春樹の組み合わせは、今からとても楽しみだ。
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2006年11月20日

カラマーゾフの兄弟1


カラマーゾフの兄弟 1
著者名:ドストエフスキー(著)
     亀山郁夫(訳)
出版社:光文社
出版年:2006.09
ISBN :4334751067


 読書好きというわりには、学校の教科書以外では、古典的名作と呼ばれている作品を意外に読んでいない。

 それでは真の読書狂とは言えんのじゃないか・・・と思う今日この頃。

 そこで、ロシアが生んだ巨匠ドストエフスキーの『カラ兄』である。

 ドストエフスキーについては、若い頃『罪と罰』にチャレンジして即挫折したという過去がある。

 しかし、『カラ兄』は、敬愛する村上春樹氏も大推薦する作品。

 いつかは絶対読もうと思っていた。

 そんなところへ創刊されたのが、「いま、息をしている言葉で。」というキャッチの光文社古典新訳文庫。

 装丁が良い。

 これにしよう。ジャケ買いである。

 そんなわけで、まず4部作の第1巻を読んでみた。

 ・・・う〜ん。

 まだ、導入部なので何とも言えないが、この作品が書かれたときのロシアの時代・文化・宗教的背景やキリスト教に対する知識がないと、なかなか難しいのかな、という感じだ。

 だが、どんな作品も途中で投げ出さないのが、今のモットー。

 それに村上春樹氏も「たしかにこの小説の中の宗教関係の部分は、一般読者にはいささか読みにくい」が、「そのうちにだんだん『なるほど、そういうことなのか』」ということになると言っておられる(『ひとつ、村上さんでやってみるか』より。現在、これも並行して読破中)。

 全4巻必ず読むぞ。

 それはさておき、この古典新訳文庫では、『リア王』、『初恋』、『ちいさな王子』(星の王子様)、『飛ぶ教室』、『黒猫/モルグ街の殺人』、『クリスマス・キャロル』、『グレート・ギャッツビー』などが刊行される。

 意欲的な試みであると評価したい。

 僕に評価されても、仕方がないか。

 『星の王子様』は、定番の翻訳は昔に読んだし、新訳も倉橋由美子版を読んだので、もういいや。『グレート・ギャッツビー』も定番は昔読んだし、先日出版された村上春樹版を読むつもり。

 でも、その他は、読んでみたい。今後のラインナップも楽しみだ。装丁も良いし(これ重要)。 

 とりあえず、『カラ兄』は一呼吸置いて、次は『ほたる館物語1』(あさのあつこ・著/ピュアフル文庫)。
posted by ふくちゃん at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 古典的名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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